2012年6月11日月曜日

痺れる〜っ!

くぅ〜、痺れるの〜!

 「神様です」と堂林に言われた男、前田智徳

毎日新聞から。

もはや芸術の域に達してきた。七回に代打決勝タイムリー打を中前へ運んだ広島・前田智。14日には41歳を迎え、両足に古傷も抱える。しかし、こと打撃に関しては円熟味を増すばかりである。

 20歳年下の堂林が苦手な変化球を打ち返し、同点とした直後だった。オリックス・寺原に追い込まれ、「頭になかった」と言うスライダーが甘く入ってきた。常人ならば思わず力が入り、引っ張り込むところだ。

 だが、これをテニスのラケットではらうように、柔らかくはじき返した。本人は「いやあ、よい詰まりだったね」と照れるが、前田智ならではの技術。中前にポトリと落ち、二塁から堂林が悠々と生還できた。

 今季はすべて代打での出場で、22打数9安打、打率は4割9厘。しかも9安打のうち7本がタイムリー打で、打点は10に達した。セ・リーグの代打でのシーズン打点記録は、94年に真弓明信(阪神)がマークした30。これに迫るペースだ。

 かつては攻走守3拍子そろった選手。95年に右アキレス腱を断裂し、「野球人生は終わった」「前田智徳という打者は死んだ」と世をはかなんだ時代もあったが、十分に代打だけで銭を稼げる。

 配球を教わっているという堂林が、近くにいた前田智を気にしながら、小声で言った。「神様です」


これなら、スタメンで使ってくれ〜〜〜!

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